アドバンスたたみ advance たたみ とは
機体を収納する際のたたみ方で、リーディングエッジのマイラーを写真のように揃えていく方法。
機体のたたみ方は毛布をたたむ様に2分の1をくり返す方法や、アコーデオンの様に折り返す方法、また翼端から丸める方法などがある。
そして、たたまれた機体は適当な長さで折り曲げられザックに収納されるのであるが、この時、特に後退翼の機体では何れかのマイラーが折り曲がってしまう。
マイラーの位置と方向を揃えてたたみ、折り曲げる際にも、マイラーが無い位置にすることでマイラーの劣化を最小限にできる。
この方法はアドバンス社が古くから採用しており、その後、類似した方法がいろいろ考案されているがマイラーを揃えてたたむ方法を総称して俗に「アドバンスたたみ」と呼ばれるようになった。
折りたたみに多少の時間はかかるものの、ひろげる際には素早くでき、特にコンペティターの間で広がったが、今では上級者の8割以上がこの方法でたたんでいるようだ。
機体の劣化の大きな要因はクロスとラインの劣化であって、この方法を採用したからといって機体の寿命が大きく伸びるものはない。
しかし、自分の命をあずける大切な機体であるから可能な限りいたわりたい。
キャノピーの中央から翼端にたたんでいく。 | 二人で行うと楽に作業ができる。 一人の場合、マイラーの揃えを終え、次にトレーリングエッジをたたむ。 トレーリングエッジの折り返し部分はリーディングエッジ側にしだいにズレていく。 |
左右のたたまれたキャノピーを一つにする。 | マイラー部分を避けザックにはいる長さに折る。 比較的長めの4つ折りが標準的。 |