フロントタッキング front tacking とは
キャノピーがパイロットよりも円軌道を描くように前に先行する。
一般的にフロントダイブと同じ現象でフロントから落ちていくような有様をフロントダイブとよび、円軌道を描き前にくい込んでいく有様をフロントタッキングとよんでいる。
フロントタッキングが起こると翼の前縁付近の風圧分布が後縁に急激に移動する。
つまり、上に引張り、キャノピーを開こうとする前縁付近の力が減り、非常に潰れやすくなる。大きなフロントタッキングでは前縁がマイナスの力となる為、内側へ巻き込む様に潰れを起こす。この潰れをフロントコラップスとよび、その過程の現象をフロントタッキングと言う。
フロントコラップス・フロントダイブ・フロントタッキングなどはその状況を説明する際に、あまり厳格に考えないでニュアンスの違いくらいで使いわけても問題ない。
関連用語 潰れ 参照