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防寒着 (ぼうかんぎ) | 浜名湖パラグライダースクール

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用語集

防寒着 (ぼうかんぎ)

防寒着 (ぼうかんぎ) とは

 

冬の空は雲低が高くサーマルも比較的に強いのでパラグライダーにとって非常に魅力的である。
しかし、何といっても最大の課題は寒さ対策である。
海抜0mで0℃でも3千mの上空では-17℃になってしまう。
これは平均気温であって寒気団などが入っている時には、ある層から急激に温度が下がり、それは想定以上になることさえある。毎時30キロの風を長時間受けていれば体感気温はドンドン低くなる事は容易に想像がつく。
こう述べていると「セーターなどを何枚も重ね着しなければいけない。」と思われがちだが、分厚い重ね着は運動機能を低下させ、低高度では障害になる事さえある。
防寒に必要な事は、まずは外気との遮断にあり、その上で必要に応じて着ればよく、分厚い重ね着は無駄である。
外気との遮断は次の方法をもちいる。

 

1.コクーンハーネスの利用
空気抵抗を減らす為に考案れたコクーンハーネス(ポットハーネスも含む)であが、防寒には絶大な威力を発揮する。つま先から腿までを覆うコクーンは、外気を完全に遮断し、「これ無しで真冬のパラグライターは考えられない。」ほどに効果がある。遮断を目的とする為、薄いものでもよく、夏場の為にファスナーなどで脱着可能な物もあるので自分に合ったものを選びたい。

 

2.フライトスーツの利用
つなぎ状のワンピピースと上下が分かれているツーピースがあるが゜、機能面からはワンピースが良い。
フライトスーツにはファスナーなどの開放具合で外気を取り入れる温度調整機構があるのでおおいに使って頂きたい。一般市販の作業用つなぎは遮断性が大幅に落ち、温度調整機構もないのでフライトスーツとしては不向きである。

 

3.手袋の着用
機体を細かくコントロールするのは手先であって手の防寒は非常に重要になる。
綿の入っているしっかりしたものを選びたい。指先の内側が厚いと計器の操作や微妙なコントロールが出来ないので注意したい。
スキー用手袋(グローブ)は縫い目から風が入りやすいので不向きである。
電池で指を温めるものがあり、快適ではあるが、山チンや空中での電池切れ際には役立たなくなる。
また、地上で大丈夫な電池でも上空の低温では極端に能力がおちるので電池管理を充分行って頂きたい。

 

そのほかフェスマスク・カウリング・ゴーグルなどエリアに合ったものを揃える。

 

外気との遮断は「防寒」はもちろん、長時間のフライトで「疲れない為に」また「擦り傷などの防止の為」にも普段から是非行って頂きたい。

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