ダウンバースト down-burst とは
不安定な大気の中では積雲や積乱雲は強い上昇気流を発生させる。その上昇気流として吸い込まれた空気に含まれる水蒸気は、上空で冷やされ氷や水となる。成長を続ける雲はしだいに重くなり、あるレベルに達するとその重さに耐え切れなくなり、今度は逆循環の急激な下降気流となって地表に叩きつける気流をもたらす。これをダウンバーストという。
ダウンバーストはその大きさを水平距離4kmを境に大きいものをマクロバースト、小さいものをマイクロバーストと呼ぶ。
また、このダウンバーストが小規模で局地的に起こる現象をローカルダウンバーストと呼ぶ。
パラグライダーがダウンバーストにより大きな事故となった実例は今のところないが、これはダウンバーストであったと証明できる資料が無いことや、そのメカニズムが一般に知られていない事からと思われ、特にローカルダウンバーストについて、その発生はめずらしいものではなく、注意する必要がある。