ウェーブ wave とは
山脈に対して直角に近い風向で、最低7m/s以上の風が吹く時に、山脈の風下側に発生する気流の波動。
広い範囲で高い高度まで及び、実機のグライダーが積極的にソアリングに利用する興味深い現象である。
パラグライダーでは利用する事は大変難しく、かなりの危険をともなう。
山の風下の最初の波の頭を第1波、2つ目を第2波と呼ぶ。
波の頭の下にはロール雲と呼ばれる積雲状の雲が出来やすいが、これは気流の跳ね上がりによってできる雲で、
雲中では回転性の乱気流が激しくなっている。
ロール雲の上方にはレンズ状の雲ができることが多く、この層では比較的安定した流れになっている。
ウェーブを利用してパラグライダーの上級者が数千メートルを飛行した話をたまに聞く事があるが、
それがはたしてウェーブであったか?は定かでない。