アゲンスト(ウィンド) against wind とは
原義 向い合って・対立しての意味。
スカイスポーツでは向い風を意味する。
対地速度を出来るだけ遅くする目的で、パラグライダーの離陸と着陸は、アゲンストウインドで行うことが基本。
head windと同じ意味。
反対に「追い風」をフォロー(ウインド)と呼ぶ。
ただ、このagainstの意味は「逆らう」とか「反抗する」という意味があり、普通の用語としては少しケバケバしさが有り、あまり良い意味として用いられない場合が多い。followとagainstではどちらかと言えばfollowの方が好感の持てる言葉である。ゴルフなどでも向い風を against windと呼ぶがボールを遠くへ飛ばす為にはagainst windは厄介なものである。
しかしパラグライダーの場合、クロスカントリーなど距離を稼ぐ時などを除き、テイクオフやランディングなど向い風が基本であり、言ってみれば向い風は非常に有り難いものである。この有り難い風をagainst windと呼ぶのはどんなものか?と私は疑問を持つ。
結論として向い風は「head wind」と呼び、追い風を「tail wind」と呼んだ方が自然であるが、日本では残念ながら習慣的に向い風をagainst windと呼ぶ事が定着してしまった。