フライトルール flight rule とは
フライトルールは次の3つにより構成されており、内容を良く理解して実際のフライトでは反射的に対応できるよう熟知してほしい。
1 航空法
パラグライダーは航空法では航空機ではないが、航空法を遵守する義務がある。特に、飛行場における航空管管制区への進入は大事故につながり、航空法で処罰される。
2 トラフィックルール
トラフィックルールも航空法のひとつであるが、ここでは具体的なルールについて説明する。
①進路交差は右側優先
同高度で飛行進路が他の機体と交差しそうな場合、相手を右側に見る機体が進路をゆずる。
②対向したらお互い右によける。
同高度で向い合い回避が必要な場合、お互いが右によけてすれ違う。
但し、山肌ですれ違う場合は山を左に見る機体が右によけて進路を譲る。
③追い越しは右側から
同高度で他の機体を追い越す場合、相手の右側を通って追い越す。
④他の機体の前に割り込んではならない。
他の機体のコースを阻害したり、他の機体のすぐ横を飛行してはならない。
後流を与えることになり危険である。
⑤低高度優先
ソアリング中に上昇してくる機体があればそちらに進路を譲る。
また、ランディングアプローチに入る場合、高度の低い機体に優先権がある。
高度の高い方は同時進入にならないように高度を維持する。
⑥同じサーマル内では同一方向に旋回
同じサーマル内でソアリングを行う場合、先にセンタリングを行っている機体に旋回方向を合わせる。
また、同じ高度でセンタリングをする場合は旋回の中心を合わせるようにする。
⑦アイコンタクトの重要性
飛行中に近くを飛んでいる機体には注意が必要である。
他機の飛行コースを良く見て進路が重なりそうな場合は、お互い良く見て、声を掛け合ったり
進路を指さしたりして自分のコースを確認しあう事が大切である。
3 エリアルール
トラフィックルールに加え、管理されているフライトエリアでは「エリアルール」があり、その内容を理解して飛ぶ必要がある。特にローカルルールと呼ばれる、そのエリア独特のルールがある場合がある。
例えば、ランディングアプローチのコース、フライト禁止区域、ハンググライダーとの共存の為のルール、などがある。