ブロッケン現象 brocken spectre とは
太陽の光により自分の影が雲或いは霧などに映し出され、影の周りには中心から円を描く様に虹色の輪がみえる現象を言う。
ドイツのブロッケン山で確認され、その名前がつけられた。
影(輪を含む)の大きさはスクリーンとなる雲や霧までの距離で変り、本人が大きく映し出される場合もあれば、小さくパラグライダー全体が確認できる場合もある。
太陽→本人→霧・雲が他の障害物がなく一直線にならなければ起らない現象で、地上では場所と時間も限られ、この現象に遭遇する事は稀である。
また、廻りに虹色の輪ができることは丁度、「ご光」が射したかの様に見え宗教的でもあり神秘的であった。
しかし、我々フライヤーは、太陽が照射している時にサーマルソアリングを行い、かつ雲や霧の上を通過する事はよくある為、この現象は珍しいものではない。
条件が揃えば季節を問わずてして確認できる現象ではあるが、比較的高高度フライトが可能な冬場に多く確認されている。